「自己破産はいくらから考えるものですか」
これは相談を受ける中でよく聞かれる質問のひとつです。
借金がいくら以上なら破産、
いくら未満ならまだ大丈夫、
という明確な線引きがあるように思われがちですが、
実際には、そのような基準はありません。
目次
金額だけで決まるわけではないですが
ある人にとっては、借金の総額が50万円でも返済が難しい場合がありますし、
1000万円あっても返済計画が立つ場合もあります。
自己破産を検討するかどうかは、
借金の総額だけでなく、
- 毎月の返済額
- 収入の安定性
- 生活費の状況
- 将来の見通し
といった点を総合的に見ます。
一般的な目安として、借金の総額を36で割った際の金額が毎月の自由に使えるお金を超えると、破産が相当なのではないかと考えられています。
※借金総額300万円
収入25万円
支出20万円
自由に使えるお金→25万円ー20万円=5万円
300万円÷36=83,000円>5万円
少額でも破産を検討するケース
借金額が比較的少なくても、
- 収入が不安定
- すでに延滞が続いている
- 体調や家庭の事情で働けない
といった事情があれば、
破産を検討することがあります。
個人的には、「借金を借金で返す状態」になると、破産が相当なのではないかと考えています。
高額でも破産にならないケース
逆に、
- 安定した収入がある
- 返済計画を立て直せる
- 任意整理や個人再生など、他の方法を検討できる
場合には、破産以外の選択肢を取ることもあります。
金額が大きい=即破産
というわけではありません。
金額よりも重要なサイン
実務上、「金額」よりも気になるのは、
- 返済のために借入を重ねている(自転車操業状態)
- 支払い日が常に不安になっている
- 家計が回っていないのに見ないようにしている
といった状態です。
借入総額が増えてくると、毎日の不安や心理的プレッシャーで正常な思考ができなくなることが多いです。
誰もがそのような状況に陥ってしまうことがあると思います。
そのような場合、一度弁護士に相談することを考えたほうが良いと思われます。
最後に
「いくらから破産か」という問いに、
明確な数字で答えることはできません。
ただ、
・返済が現実的に続かない
・生活が崩れ始めている
そう感じているなら、
金額に関わらず一度手続きを検討する価値があります。
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