実際に相談に来られた人でも、破産や再生を決断することは難しいです。
いろいろな事情で先延ばしにされる方がいらっしゃいます。
- 借入額や件数を、もう正確に見たくない
- 家族に説明する場面を想像すると止まってしまう
- 「破産=人生が終わる」というイメージから抜け出せない
- 今月分の支払いは、なんとか回っている
特に最後の「今月分の支払いは、なんとか回っている」については、
「まだ何とかなるのではないか」という思いを相談者に与え、
手続きを先延ばしにする理由になることが多い気がします。
目次
すぐに「手遅れ」にはならない
その場で手続きを即断しなくとも、
よほど切羽詰まった事情がなければ、「手遅れ」ということはそうそうありません。
数か月単位で状況をみても、特に表立った問題は生じないこともよくあります。
ただ一方で、
先延ばしが続いた結果として、
- 選択肢が減ってしまった
- 説明や整理が、より大変になった
- 本人の負担が大きくなった
という場面も、確かに存在するのも事実です。
弁護士側から見ている「先延ばし」の正体
相談を受ける立場から見ると、
先延ばししている方に共通するのは、
「判断を避けている」というより、
判断する余力が残っていない
という状態であることが多いように思えます。
- どれが正解か分からない
- 間違った選択をしたくない
- これ以上、失敗したくない
何とか今月は回せそうだから、先送りにする――
もはや性格の問題ではないのです。
何も決めていない状態で、相談してよい
はっきりいえるのは、
- 破産か再生か、決めていなくて構いません
- 書類が揃っていなくても構いません
- 数字が曖昧でも構いません
経験上、
「決めてから来る人」よりも
「決めきれないまま来る人」の方が多いです。
相談の場は、
主に状況を整理するための場だと思っています。
最後に
破産や再生は、
早く決断できた人が偉い、という話ではありません。
迷って、止まって、先延ばしになっている人ほど、
それだけ状況と真剣に向き合ってきた、
という見方もできます。
どう扱うか、いつ動くかは、
最終的には本人が決めることです。
ただ、
一人で抱え続ける必要はありません。
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