自己破産や個人再生の相談で、
最初の段階から必ず確認・説明するのが「保証人の有無」です。
特に、奨学金がある場合は注意が必要です。
大学の奨学金だけでなく、高校時代の奨学金が残っているケースも少なくありません。
奨学金の保証人は見落とされやすい
奨学金については、
- 親が保証人になっている
- 親族が保証人になっている
というケースが多く、
相談時点では「家族だから大丈夫だろう」と考えられていることもあります。
しかし、主債務者(本人)が破産や個人再生をすると、
保証人に請求が行く可能性があるという点は避けられません。
そのため、奨学金がある場合には、
必ず保証人の存在と関係性を確認するようにしています。
保証人には事前に伝えているか
次に必ず確認するのが、
破産や個人再生を検討していることを、
すでに保証人に伝えているかどうか
という点です。
主債務者が手続きを進めると、
保証人に突然、請求書や通知が届くことがあります。
「その覚悟があって保証人になっている」とも言えますが、
実際には、事前に何も聞かされていなかったことで
家族間のトラブルになるケースも見てきました。
そのため、可能であれば、
- 自己破産や個人再生手続きを考えていること
- 保証人に一括請求される可能性が高いこと
は、事前に伝えておく必要があると説明しています。
保証人が一括で支払わなければならないかは、その時点では分からない
よくある質問として、
保証人は、残額を一括で支払わなければならないのか
というものがあります。
これについては、正直なところ、
手続の初期段階では分からないとしか言えません。
債権者の対応や、保証人の状況によって変わるからです。
経験上、話し合いで解決したケースもある
経験したケースの中には、
- 保証人が債権者と直接話し合い、主債務者がこれまで支払っていた金額と同額を分割で支払う
という形で、話がまとまったものもありました。
必ずそうなるわけではありませんが、
一括請求しか選択肢がないとは限らない
という点は、相談時に伝えるようにしています。
保証人が破産した場合の主債務者への影響
逆に、
保証人が破産した場合、主債務者に影響があるのか
という点も、よく整理が必要です。
基本的には、
主債務者が約定どおり返済を続けている限り、
直ちに影響が出ることはないと考えられます。
もっとも、破産管財人による求償権の行使という可能性等もあり、全く影響がないとはいえません。
この場合もやはり、事前に主債務者に説明しておくことが望ましいといえるでしょう。
まとめ(備忘)
保証人がいる場合には、
- 奨学金を含め、保証人の有無を丁寧に確認すること
- 保証人に事前に伝えているかを確認すること
- 具体的な負担の内容は、その時点では分からないが、一括請求以外の解決に至ったケースもあること
を、最初に整理して説明するようにしています。
保証人の問題は、
手続そのもの以上に、人間関係の問題につながることも多いため、
早い段階で丁寧に扱う必要があると感じています。
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